あなたもやってみて!「好きな色チェック」で発見する新しい自分

2019年9月12日

こんにちは。
「ピンクが好きなんでしょ」としょっちゅう勘違いされる体質のデザイナーのossoです。

・たまたま見つけた可愛い雑貨の配色展開で、一番しっくりくるのがピンクだった
・たまたま使いやすい道具がピンクだった

そんな積み重ねでピンクが多い状態を見て、「ピンクが好きなんだよね」とピンクなものをピレゼントされるという、まさにピンクな循環ができあがっています。

でも私自身は特別ピンクが好きだという意識はなく、むしろ、特定のテーマカラーもないんです。

そんなある日、いつもお世話になりっぱなしの川端ふみさん(@fildesign2)に、改めて好きな色を聞かれてお返事に窮してしまい・・・

一度自分がときめく色ってなんなのか、まとめてみることにしました。
すると、新しい自分を見つけられたのです。

この「好きな色チェック」が結構面白かったので、色が好きなあなたもぜひやってみてください!

ときめく色の集め方

私の場合、たまたまですが、絵の具の中にときめく色があるんです。
ウィンザーアンドニュートンの揃えられた配色を眺めるのが好きなのですが、その中にどうしてもどうしてもない色があって。

それで、他社の絵の具を調べていると、なんと日本古来の顔彩の中にありました。
鳩羽や花白緑、などです。

そういえば、わたしの色彩の原体験はエジプト美術。ツタンカーメンのマスクに使われている青はラピスラズリ。顔彩では瑠璃です。
好きな配色が日本の配色の中に見つかったことに、必然を感じます。

絵の具の色見本からときめく色を抽出して、スケールにしました。

並べると、自分でも気づかなかった「気になるトーン」が見えてきた気がします。

でも、この時点ではまだ熱量を持って「好き」だとはいえないので、引き続き作業を続けます。

なんで惹かれるの?わたしはこうやって探ってみました

色を並べただけでは根拠とならないので、「どうして惹かれるのか」考察してみます。今回は色から連想されるキーワードをスケールの下に配置してみました。


このキーワードは、あくまでわたし自身の原体験から導き出したものです。

大好きな本の表紙、花、着物などなど、
あげればキリがないのですが、代表的なものを並べて一覧にしてみます。

どんな原体験があったかも、じっくり思い出してみます。

例えば、珊瑚。
第一子妊娠中に夫からプレゼントされた珊瑚のかんざし。
その子が生まれ、一緒に出かけた先で失くしてしまったのです。
夫は「珊瑚はおまもりだから、悪いことが起きるのを防いでくれたんだよ。気に入っていたならまた同じものを探そう」と慰めてくれました。
だから、この色をみるたび、プレゼントされた時のこと、無くしたときのこと、優しい思い出が蘇って甘酸っぱい気持ちになります。

こうして言葉と色をまとめていくと、徐々に「どうしてこの色に惹かれるのか」を言葉にできるレベルになってきました。

気づいてしまった、自分が好きな○○とは・・・

ここまで、「ときめく色」と理由を一緒に並べることで、あることに気がつきました。
わたし、確かにこの色たちを見てときめきます。
でも、単品で持ち回りたいかと聞かれると、首をひねってしまうのです・・・!
あくまで、デザインがあっての色なんです。

つまり、

・サルビアの花の立ち姿に魅力を感じ、その色がぴったりだと思っている
・紅型に感嘆し、藤黄を使うことで鮮やかさが倍増している
・自分の庭には、ユーカリが茂って欲しいし、その足元にはミモザに咲き誇って欲しい

というように、色が好きなわけではなく、形と色たちの組み合わせに惹かれているのだとわかります。

理由がわかれば整う、○○な色?

わたしなりに導いた「好きな色」の答えは・・・
単色が好きなわけではなく、配色なんです。組み合わせなんです。
今までよく着る服や自分の肌の色にしっくり合う色だったり、持ち物同士の色が喧嘩しないように無意識にトーンを合わせていたみたい。

そうして自分で作った配色が自分の視界に入ると幸せな気持ちになります。

そこで、どんな組み合わせが幸せなのか、先ほどのスケールの下に2色の配色サンプルを添えてみました。


この作業はもう、ドキドキがとまりません。
どの色を重ねても、「うわ〜可愛い!!」とため息が漏れてしまうんです。

色とは定期的に見直すもの。その理由とは?

冒頭にラピスラズリのことに触れました。
実は、幼少期に出会ったこの色にはいろんな思い出があって、大学生のころにもよく身につけていました。
それから10年以上。いろんな思い出が増えて、生活環境も激変し、いつのまにかラピスラズリにあまり惹かれなくなっています。

これは、色と紐づく原体験の濃さが変化したことが大きな理由だと思っています。

そして、もう一つ、(あまり認めたくないですが)加齢の影響もあります。
成長とともに徐々に好まれる色が変わり、認識できる色域も変化します。
(人間死ぬまで成長ですよ)
好みの色・配色も変化して当然なんです。

自分の中で原体験ストックが増えてきたなー、最近好みが変わったなーなんて思ったら、この配色チェックをやり直してみると目に見えて変化がわかるんじゃないかなって思います。

まとめとおさらい

好きな色をチェックすることで
・単色が好きなわけではなかった
・組み合わせに心踊るタイプ
・ときめく色にも変化があった
など、自分について新しい発見がありました。

では、「好きな色チェック」の手順をおさらいします

1.気になる色を全部並べる
2.なんで好きなのか、原体験からキーワードを添えてみる
3.この色をどんな時どうやって使うと幸せなのか考える
4.今の自分発見!

私はAdobe Illustratorで整理しましたが、色鉛筆や万年筆のインク、絵の具など好きな画材でまとめるのも素敵です。アナログで作られた色見本って、いつまでも眺めて入られますよね!

手帳を切り替えるタイミングで毎回チェックし直すのも楽しいかも。
この手帳を使っていた時は、この色が好きだったんだ〜っと、出来事の記録とともに残すことができますもんね。

ところで、ふみさん(@fildesign2)には、ときめく色の例として鳩羽色や花白緑のカラーチップだけお見せしたのですが、こんなカオスな私の心理を組んでくださって、とっても素敵な刺繍のミニがま口を作ってくださいました!
ふみさんは「Web系ママが集うオンラインコミュニティ Muse Academy」を運営されているマルチスキルなママさんです。わたしはミューアカには所属していませんが、ビジネスの考え方から子育ての悩みまで、オンラインモクモクしながらおしゃべりさせていただく仲なんです^^目指す夢が似ていて、いつも刺激的。フリーランスは、こういう横の繋がりも大事ですよね。

以上、色で自分を見直す方法でした!「好きな色チェック」をされたら、ぜひツイートでお知らせください!

About me

ブランディングデザイナー/売上コンサルのossoです。ウェブを使ってオリジナルブランドを展開したい女性起業家の方へ、マーケティングとクリエイティブの力を掛け合わせて「理想のお客さまをお得意先に」するためのお手伝いをしています。 「すべての選択は叶えたい未来へのチケット」であることをコンセプトに、らしさでブランド力をあげ、寄り添いで売上を上げるデザイン制作と、作るだけにとどまらないきめの細かいサポートを行なっています。